整 形 外 科 

 

・詳細について自分で論述,筆記できるように準備して下さい。

・看護学生用教科書に十分な記載がない事項でも,出題される場合があります。適宜,医学生向けの整形外科教科書なり参考にして下さい。

・試験に出題されなかった,記載内容が誤っていた等,この記載の利用に際して損害が生じても当方はいかなる責任も負えません。自己責任において参考にして下さい。


・ギプスの合併症--循環障害,褥瘡,神経麻痺,Cast syndrome(英語だからと無視しない,医学用語には普及した適当な和訳がない場合もある)

・骨粗鬆症 

  * 起こしやすい骨折--橈骨遠位端骨折,大腿骨頚部骨折,圧迫骨折(好発部位は?)
  * 骨代謝マーカー--吸収/合成に分けて整理しておく。
  * 各種治療薬--エストロゲン補充療法(血清脂質への作用,子宮内膜癌,乳癌への影響),カルシトニンの鎮痛作用、ビスホスホネートとその副作用他

  (関連事項)骨軟化症との区別

・骨折の症状--疼痛,機能障害,変形,異常可動性,軋轢音,腫脹,全身症状は?

・骨折の合併症

・脱臼の症状

・上腕骨顆上骨折の合併症--Volkmann拘縮変形治癒(内反肘),過剰仮骨形成,骨化性筋炎

・先天性股関節脱臼--単純レントゲン像について,各種の線の名称をアルファベットで正しく書け,自分で線を引いて脱臼側を判定できる/トレンデレンブルク徴候を説明できる/医学生向け整形外科教科書,放射線科教科書を参照

  臼外傾斜角,Shenton線,Wollenberg線,Ombredann線,Calve線--所謂アクサンにも注意,本記載では仏語表示は困難。

・大腿骨内側骨折が難治性な理由--看護学生用教科書に十分な記述が無ければ,医学生用教科書参照

・先天性内反足の構成要素(踵骨内反,前足部内転,尖足,凹足,下腿内転)

・変形性関節症

 * 膝関節-- 一次性,股関節 -- 二次性(基礎疾患--先天性股脱等) 

 * 股関節症のレ線像--列記できるよう準備--医学生用の整形外科,放射線科教科書参照

・腰痛の原因--変形性脊椎症,骨粗鬆症等,忘れてならないのは癌の骨転移(乳癌,前立腺癌--造骨性と溶骨性の確認)

 関連事項--変形性頚椎症によると思われる症状があるが,手術をしても病状は進行,その段階で初めて筋萎縮性側索硬化症と分かる場合がある。現実には,長期経過を見てからでないと診断が難しい場合もあるようだ。医師の医療行為を否定する根拠としないこと=表紙に戻り「看護教育の問題点」参照。

・急性化膿性関節炎 発症年齢(若年者),起炎菌(黄色ブドウ球菌),好発部位(骨幹端--血行動態の特徴を理解)

 (関連事項)慢性化膿性骨髄炎--瘻孔と皮膚癌,治療は腐骨除去

・拘縮と強直の区別--どちらも関節可動性制限を生じるが,原因部位は?

・関節リウマチ--性差,指の変形の種類(何処の関節がどうなるか説明できるように準備),関節外病変,非ステロイド系消炎鎮痛薬と疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)の最近の考え方と用いられる薬剤,生物学的製剤とその問題点、「悪性関節リウマチ」の定義

・Volkmann(フォルクマン)拘縮--上腕動脈の血行不全,前腕の屈筋の瘢痕化,線維化による拘縮

・無腐性骨壊死の好発年齢,性別,骨部位など整理する--ペルテス病,オスグラッド・シュラッター病その他

 Perthes病------股関節---------2-15歳(6-8歳がピーク)---男性
 Kienboeck病-----手の月状骨-----青壮年------------------男性
 第1 Koehler病(*)--足の船状骨--5-9歳-------------------男性
 第2 Koehler病(*)--第二中足骨頭--13-18歳---------------女性
 Osgood-Schlatter病--脛骨粗面---10-15歳----------------男性

 (*)"oe"はドイツ語の oウムラウトを表す。英文表記しか出来ない時にはこうしてもよいと以前に読んだ記憶がある。

・捻挫と脱臼の相違--関節面の相互位置関係,異常可動性等

・先天性筋性斜頚--身体所見を説明できるように。

・椎間板ヘルニア--症状,身体所見(運動障害,腱反射低下,脊柱側彎,ラセーグ徴候その他),治療の基本(対症療法が原則) 

・牽引法の種類,適応,合併症

・肘内症 親が子供の手を引っ張るのはよくある光景だが・・・

・末梢神経麻痺 

  橈骨神経麻痺------下垂手
  尺骨神経麻痺------ワシ手
  正中神経麻痺--------猿手
  腓骨神経麻痺------下垂足

・良肢位の説明ができるようにしておく

・脊髄損傷--脊髄ショック,神経因性膀胱,合併症(褥瘡,尿路感染,麻痺性イレウス,関節拘縮)

・外傷治療 「ゴールデンタイム」の概念,創傷処置の基本(洗浄,止血,壊死組織の除去,破傷風予防措置その他)


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