婦 人 科 

・管理者の私は婦人科に詳しくありませんが,それゆえ,逆に詳しくなり過ぎなくてよいかもしれません。とにかく,試験問題を出しやすい箇所,重要な箇所を考えてみます。

・本記載の利用に伴い,損害が生じても,一切の責任は負えません。各自の自己判断で参考にして下さい。


1) 月経困難症の代表的基礎疾患 子宮内膜症と子宮筋腫。MRI所見の比較。

2)子宮内膜症については詳細に記憶, CA125,症状の特徴--不妊との関連も含め,チョコレートのう腫とその前癌状態の可能性,薬物治療。腺筋症と子宮内膜症の概念(図書館にある昔の教科書と比べてみると・・・)。 【重要】

3) 子宮筋腫の薬物治療 閉経直前の抗エストロゲン

4) 閉経時(後)のホルモン補充療法の利点と欠点--血清脂質の改善(LDL低下,HDL上昇),骨量低下軽減--副作用 子宮体癌増加(プロゲステロン併用で解決),乳癌は軽度増加(?,と考えておくのがよさそう)【重要】

5) 卵巣のホルモン産生腫瘍--顆粒膜細胞腫,夾膜細胞腫,門細胞腫,男化腫瘍--分泌ホルモンとその症状。こういう問題は作りやすい。

6) 「君は男か?」 卵巣腫瘍,中間群充実性腫瘍--奇形腫,未分化細胞腫,男化腫瘍,顆粒膜細胞腫というのは昔の分類方法。さて,今はどうなっているか比較することで学習。

7)異所性妊娠(子宮外妊娠)の診断,起こりやすい部位,Douglas窩穿刺により採取した血液の特徴--「女を見たら妊娠と思え」と私は習った。【重要】

 (関連事項)急性腹症--婦人科疾患--子宮外妊娠(小児でも急性腹症では子宮外妊娠を鑑別の対象疾患とする),卵巣腫瘍の茎捻転

8) 胞状奇胎,絨毛癌で血中濃度の増加するホルモン,染色体,転移の好発部位,経過観察の方法,余裕があれば用いる化学療法薬【重要】

9) 子宮頚癌とヒト乳頭腫ウイルス--性行為感染症としての性格。「次のうち性行為感染症をどれか」なんて問題も作りやすい。発癌性の高いHPVの型。

10) 卵巣癌とCA125,腫瘍マーカーの利用方法--早期診断の目的ではなくて・・・。腫瘍マーカーと対象腫瘍なんていうのも出題しやすい。そして腫瘍マーカーを利用する上での注意点も--早期発見というより,やたら高いときは別として経過をみると漸増するとか,再発の早期発見に適している,腫瘍特異性は高くないというようなこと。

11)子宮の栄養血管--内腸骨動脈の枝,それでは卵巣動脈,静脈は何処から出て,何処に注ぐでしょうか。

12)子宮癌【重要】 頚癌と体癌の比率 体癌の危険因子 月経様の症状(人名がつく)

   一般に,体癌=腺癌,頚癌=扁平上皮癌

13)デーデルライン膣カン菌(漢字を確認)の意義

14)不妊の基礎疾患 内膜症,クラミジア等の感染

  (関連事項)「不妊」の概念・定義の確認,習慣性流産,

        抗リン脂質抗体と習慣性流産

15)トリコモナス,カンジダ感染症--性行為感染症とピンポン感染--パートナーを治療する必要性--性行為感染症で浮気がばれ,二重の不幸が・・・,治療薬は?,カンジタ膣炎の帯下の形容。カンジダの場合には帯下がどのように形容されるか。

16)多のう胞性卵巣 内分泌変化と手術

17)異所性妊娠(子宮外妊娠)の薬物による中絶方法

18)内分泌 FSH,LH, estrogen etc--何が何処から分泌されて,何を刺激するか。略語の元の英語も覚えると理解しやすい。【重要】

19)陰部ヘルペスとHSVの型,抗ヘルペス薬--HSV1は口唇,HSV2は陰部ヘルペス,最低治療薬としてアシクロビルだけは記憶する。再発が多い人は,前駆症状の段階で服薬させるために,予め処方しておく。

20)軟性下カンと硬性下カンの区別(漢字は確認!)

21)乳汁漏出無月経症候群 基礎疾患,下垂体腫瘍,プロラクチン,

  内科治療,マイクロアデノーマの場合--ブロモクリプチン,ペルゴリド--有名な副作用は嘔気,ドパミン受容体刺激薬としてパーキンソン病にも用いる。

22)経口避妊薬の副作用--血栓症

23)Hehner試験,Rubin試験 etc

24)外陰白板症(外陰増殖性ジストロフィー)と発癌

25)パパニコロウ膣細胞診とクラス--悪性を疑う所見--核/細胞質比増加,核クロマチン増加,細胞の重複,その他を列記できるように準備。

26) 腹圧性尿失禁  症状の特徴と治療方法,骨盤底筋群の訓練,尿道吊り上げ術【重要】

27) 卵巣腫瘍--卵巣類皮のう胞腫(成熟のう胞性奇形腫)--組織学的特徴,茎捻転【重要】。良性卵巣腫瘍と悪性の大まかな鑑別法--充実性かのう胞性か,のう胞性でものう胞内に隆起があるかなど。

28)クルケンベルク腫瘍とは?【重要】,印鑑細胞癌

  ----胃癌の卵巣転移

29)過多月経の問診方法--他人と経血量を比べた経験のある人はいない。過多月経の聞き出し方は"凝血塊があるかどうか"という話を以前聞いた記憶がある。

30)早発月経の目安,基礎疾患--松果体腫瘍他

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