膠原病,リウマチ性疾患 

 膠原病,リウマチ性疾患は,「疾患」というより症状の集まりである「症候群」の傾向があるので,要点が分かりにくいと感じている人がいるかも知れませんが,下記の記載を参考に試験対策をして下さい。


☆ 主に 総 論 的 内 容

 ・ 膠原病,リウマチ性疾患,自己免疫疾患の概念

・狭義の膠原病の疾患名(リウマチ熱を除く),略語も記憶する(看護師でも記憶すべき)

・膠原病を疑う症状

・undifferenciated connective tissue disease

・臓器特異性自己免疫疾患と全身性自己免疫疾患の代表例をあげられるように。

・膠原病,リウマチ性疾患の性差--男女の頻度差,男女差のはっきりしない疾患

・自己抗体陽性時の解釈上の注意--疾患特異性,感受性,抗体価

・Raynaud現象を説明できるように。この現象がよく見られる疾患。

・各疾患における代表的,特徴的自己抗体--抗ds(2本鎖)DNA,抗SS-A, SS-B

 抗RNP, 抗Sm(疾患特異性と感受性も),ANCA(「アンカ」,抗白血球細胞質抗体),抗Jo-1,

 抗セントロメア抗体,抗Scl-70、CCA抗体

・間質性肺炎を起こしやすい膠原病,リウマチ性疾患

 


主に 各 論 的 内 容

・各疾患の特徴的症状

・悪性腫瘍を合併しやすい疾患は?

・ヘリオトロープ皮疹,これが見られる疾患

・肝炎ウイルスが原因の一つと考えられる疾患

・抗リン脂質抗体症候群--習慣性流産,血栓症

・蝶形紅斑

・SLEの血清補体価

・SLE(全身性エリテマトーデス)と妊娠--一般に妊娠を許可して良いと思われる条件,児への影響-先天性心ブロック,これと関連する自己抗体は?

・ループス腎炎 --ステロイド大量投与のよい適応は増殖性病変,ステロイドと硬化性病変の因果関係

・中枢性ループスの症状,診断法(髄液等)

・RA(関節リウマチ)の指の変形--スワン・ネック変形,ボタン・ホール変形,何処の関節がどうなっているか、頸椎病変とレ線診断

・リウマチ因子はRAに特異的かどうか

・RAの関節外病変

・RAに対する疾患修飾性抗リウマチ薬(Disease Modifying Anti-Rhematic Drugs, DMARDs)の役割とこれを用いる背景,DMARDsの具体例,非ステロイド系消炎鎮痛薬の限界と副作用,ステロイドホルモン投与の是非、インフキシマブなど抗TNF-α使用時の注意事項

・RAにおける理学療法の重要性

・悪性関節リウマチとは?--寝たきりになるような「重症」関節リウマチのことではないので,どういう状態をいうか確認する。また,その症状は?

・Wegener肉芽腫症(肉芽腫性多発血管炎)で主に侵される身体部位

・ANCAの種類、対応抗原とWegener肉芽腫症(肉芽腫性多発血管炎)の特異性

・側頭動脈炎と合併しやすい疾患は?

・乾燥症候群を呈する疾患は?,dry eyeの診断方法,小唾液腺生検、続発するリンパ腫はB細胞性とT細胞性のどっち?

・尿細管性アシドーシスを合併しやすい疾患は?

・反復性耳下腺炎からシェーグレン症候群への移行について

・MCTD(mixed connective tissue diasease, 混合性結合織病)は主にどの膠原病の症状がより集まっているか,特徴的自己抗体は?

・重複症候群 overlap syndrome とは?

・ベーチェット病の4つの主要症状

・ベーチェット病の眼症状,ステロイドの可否,コルヒチン

・ベーチェット病の腸管病変-クローン病,結核との鑑別が時に困難,その理由は?

・PSSの皮膚所見の写真を一度はみておく

・強皮症腎の治療法

・PSSの治療-自己免疫疾患だからステロイド,と単純ではない

・CREST症候群の構成要素--病名のアルファベットはそれぞれ何の頭文字か

・リウマチ性多発筋痛症の特徴,検査所見(筋原性酵素はどうか),ステロイドの投与量はどうするのか

・アレルギー性肉芽腫性血管炎(好酸球性肉芽腫性多発血管炎)--喘息と思って診ていたら・・・,この疾患は--症候群という別の病名もあるので覚えておく。

・好酸球の増加するのはどの膠原病(狭義)か

・多発性筋炎,皮膚筋炎に関連して,臨床検査として用いる筋原性酵素を調べておく。

 



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