消化器疾患/内科/腹部外科

・内科と外科で重複するのでまとめて記します。

・あれこれ思いつく事項を列記したら,けっこうな分量になりました。看護学生だからとあまり水準をおとしていないので,医学生にも十分参考になるかと思います。

・試験に出題されなかったなど,本記載の利用に伴い損害が生じても一切,責任は負えません。各自の自己判断で利用して下さい。誤記がある場合も,各自で訂正して下さい。


 食 道 

・ 食道静脈瘤の代表的基礎疾患二つ--肝硬変,特発性門脈圧亢進症 (出題容易,重要)

・ 食道静脈瘤の内視鏡的治療方法--硬化療法,クリップ止血,外科手術の方法(食道離断術は覚える/血管吻合は余裕があれば記憶) (関連事項)S-Bチューブに圧迫止血

・ 嚥下障害を来たす疾患は食道癌以外に何があるか--腐食性食道炎,アカラシア,平滑筋腫 (出題容易,重要)

・ 早期食道癌の定義 リンパ節転移に注意,胃癌の場合との区別(出題容易,重要)

   「浸潤が××に留まり,リンパ節転移の無いもの

・ ルゴール染色 正常粘膜と食道癌の染色性の相違

・ 食道癌と気管,食道瘻

・ 逆流性食道炎の治療 保存的療法と手術療法、H2受容体拮抗薬とプロトンポンプ阻害薬の優劣、消化管運動改善剤の併用

・ 胃食道逆流症(GERD)の概念、ピロリ菌除菌の功罪の罪の部分、喘息の増悪要因?

・ バレット上皮とは?,発癌性

・ アカラシアの別名,かつての病名=病像を理解しやすい,治療--強制拡張療法,ボツリヌス毒素注射

・ 先天性食道閉鎖 一番多い構造異常, レ線診断,用いる造影剤の種類(バリウム不可)


 胃 ・十二指腸 

・ 早期胃癌の定義

・ 胃癌の内視鏡的内膜切除術の適応--局所治療なので,「リンパ節転移が無いと思われる場合」--具体的はどうなるか。施設間差はあると思われるが,浸潤の深さ,病変の大きさについて概略を押さえる。

・ Borrmannの分類 進行胃癌の分類,"簡潔に" 説明出来るように (出題容易,重要) 

・ 胃の摘出後の後遺症 ダンピング症候群,胆石,巨赤芽球性貧血

・ ピロリ菌により起こる胃の疾患(胃炎,胃癌,MALT リンパ腫 (出題容易,重要)),除菌治療(プロトンポンプ阻害薬と抗菌薬 2剤)--ピロリ菌感染の診断方法,除菌の確認方法

・ 胃酸分泌抑制薬 H2拮抗薬(シメチジン)とプロトンポンプ阻害薬(オメプラゾール)の代表例を覚えておく(出題容易,重要)--余裕があれば薬物代謝酵素とプロトンポンプ阻害薬の薬効についても記憶(影響を受けにくいのはラベプラゾール)、プロトンポンプ阻害剤とCYP多型と効果--ラベプラゾール

・ Zollinger-Ellison症候群での消化性潰瘍の発生部位の特徴(通常は発生しない部位,例えば十二指腸球部より肛門側),産生ホルモン(ガストリン),腫瘍の発生部位

・ 胃癌の転移様式 血行性では何処へ(大腸と同じ,門脈を通り===へ), 人名のついた転移は出題しやすい (出題容易,重要)

・ 胃潰瘍手術の古典的教科書的な絶対適応-- 現状にはそぐわない面もあるけど--出血はまず内視鏡的に試みる。穿孔さえ保存的にという試みがある。

・ 乳児肥厚性幽門狭窄 症状の特徴,手術法,先天性副腎皮質過形成との症状の類似性,鑑別

・ 胃潰瘍 攻撃因子と防御因子を列記


 

 大 腸 

・ Dukes分類を説明出来るように(大腸癌) 

・ 虫垂炎 Mcburney圧痛点,Lanz圧痛点,Blemberg兆候を語句と図で説明出来るように (出題容易,重要)

・ Crohn病と潰瘍性大腸炎の比較 表にまとめてある教科書,参考書を探す

・ 潰瘍性大腸炎と発癌

・ 炎症性腸疾患(Crohn病と潰瘍性大腸炎)の薬物治療

・ Crhon 病 栄養療法 消化管の何処にでも病変 虫垂炎と誤る可能性

・ 回盲部を侵し,虫垂炎と鑑別を要する疾患--Crohn病,腸結核,ベーチェット病

・ 大腸憩室症の発生部位  欧米と本邦の比較

・ 便潜血反応 ペルオキシダーゼ法と免疫学的方法 何のスクリーニング?

・ 腸重積 小児と成人の違い=原因と治療法  レ線での特徴的所見

・ 大腸癌の腫瘍マーカー, 腫瘍マーカーの臨床における意義=診断意義は低い,ではどう利用するのか (出題容易,重要)

・ 大腸癌の好発部位 

・ 直腸癌手術後の後遺症--側方リンパ節郭清,骨盤内臓神経等

・ 家族性大腸腺腫症(Gardner症候群),Peuz-Jeghers症候群,Turcot症候群,Cronkheit-Canada症候群の特徴を整理/看護婦には酷かな,でも試験には出しやすい


 肝・胆・膵 

・ 黄疸の種類三つ(出題容易,重要)とその鑑別法 増加するビリルビンの型,トランスアミナーゼ,ALP等

・ 肝臓癌 肝細胞癌と胆管癌の区別をつけておく ウイルス性肝炎との関連

・ A,B,Cの各ウイルス肝炎の特徴 劇症化,慢性化,感染経路 (出題容易,重要)

・ 新生児のHBグロブリン,ワクチンの投与適応

・ 胆嚢ポリープにはどのような疾患が含まれるか,コレステロールポリープの超音波所見の特徴

・ 膵臓内分泌腫瘍 疾患名とホルモン

  WDHA症候群,insulinoma, Zollinger-Ellison症候群   

・ 肝臓癌の内科的治療 肝動脈塞栓療法,動注療法=背景は?,腫瘍の栄養血管,経皮エタノール注入

・ HBe抗原(+)は何を意味するか--強い感染性

・ 自己免疫性肝炎の特徴 性差,検査所見

・ C型肝炎のインターフェロン治療,本療法の限界,副作用,漢方薬との併用の問題

・ ウイルス肝炎のインターフェロン以外の治療--グリチルリチン(強力ネオミネファーゲンC,グリチロン錠)、B型とラミブジン--耐性出現時の注意、ラミブジンの他疾患への適応、ペグインターフェロン、リバビリンとインターフェロンの併用

・ 原発性胆汁性肝硬変  抗ミトコンドリア抗体,性差

・ 肝硬変の基礎疾患--ウイルス肝炎が代表,その他に何があるか

・ 肝硬変の症状,身体所見,静脈瘤の出来る部位,メズーサの頭 (出題容易,重要)

・ 肝硬変の主用死亡原因--食道静脈瘤破裂,肝不全,肝癌

・ 転移性肝臓癌の主な原発巣(大腸)と腫瘍マーカー(CEA)(出題容易,重要)

・ 膵臓癌の腫瘍マーカー--CA19-9は必須(出題容易,重要)

・ 肝硬変患者の肝癌早期発見方法--用いる腫瘍マーカー,画像検査(超音波3ヶ月毎,CT6ヶ月毎くらいが一般的か)

・ 慢性膵炎の症状 外分泌障害,末期には内分泌障害(膵性糖尿病),腫瘤形成性膵炎(膵臓癌との鑑別-実際には難しい)

  画像所見 膵石灰化,膵管拡張,膵石  超音波は有効,単純レ線でも石灰化所見をみることあり

・ 膵外分泌機能検査

・ 急性膵炎 膵臓の自己消化 主な原因(出題容易,重要),タンパク分解酵素阻害薬

・ Charcot 3 主徴(出題容易,重要), Raynolds 5 徴

・ 急性胆石胆嚢炎の痛みの放散部位

・ 先天性胆道拡張症(胆道のう腫)と膵・胆管合流異常,癌の発生

・ 胆道閉鎖症 鑑別診断 手術時期(生後何日目までに行なう必要があるか) 生体肝移植


その他

・ 急性腹症の概念, 鑑別対象となる疾患=泌尿器,産婦人科を含めて--卵巣のう腫茎捻転,子宮外妊娠,尿路結石 (出題容易,重要)

・ free air

・ ヘルニアの構成要素三つ

・ そけいヘルニアの頻度の左右差と背景

・ 横隔膜ヘルニア (小児外科)

 


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