循 環 器 疾 患 

・要点を絞って書いたつもりが盛り沢山になってしまいました。水準を特に落としてはいないので,看護学生だけではなく,医学生の参考にもなると思います。

・試験に出題されなくても,記載内容に誤りがあっても,本記載利用に伴う損害が生じても,当方は一切の責任を負えません。各人の自己責任において参考にして下さい。

 


虚血性心疾患

・ 狭心症の病態生理  労作性狭心症と異型狭心症の比較,検査所見(ST変化の相違),治療の相違も覚える(異型狭心症では血管拡張作用のない従来のβ遮断薬は禁忌)(出題容易,重要) 

・ 不安定狭心症、急性冠動脈症候群とはどのような状態か説明できるように(出題容易,重要)

・ 心筋梗塞で増加する血清酵素(看護学生の場合には名称だけでよい?)(出題容易,重要) どの酵素が,何時間後に上昇し,それはどのくらい持続するか--AST(GOT), CK, LDH---その他のマーカーも調べる

・ 冠動脈バイパス手術に用いるグラフト血管--古典的なのは大伏在静脈,内胸動脈

・薬剤溶出性ステントの問題点

・心筋逸脱酵素、発症後の時間経過と利用項目

・ 心筋梗塞の合併症を列記せよ--各種不整脈や心不全の他に何があるか。--心室中隔穿孔,自由壁破裂,腱索断裂(僧帽弁閉鎖不全),心筋梗塞後症候群等(出題容易,重要)

・ 心筋梗塞後の徐脈性不整脈--左冠動脈閉塞の場合と右冠動脈閉鎖の場合との相違--右は副交感神経緊張により一過性。

・ 虚血性心疾患の三大危険因子

・ 気絶心筋と冬眠心筋の概念

・ ACE阻害薬とリモデリング

・ 血栓溶解療法 適応(発症後の経過時間),使用薬剤,合併症(何と言っても出血性合併症,特に脳出血),再灌流不整脈(CCU到着以前に血栓溶解療法が懸念される一つの理由)

・ 急性冠動脈症候群の概念

・ 運動誘発試験の種類,ホルター心電図

・ 急性心筋梗塞と鑑別すべき疾患,必要な検査--大動脈解離,肺血栓・塞栓症

・ 高脂血症治療の冠血管イベント発症低下作用--冠動脈狭窄の改善ではなく,動脈硬化病変の"安定化"--プラークの破綻が起こりにくくなり,イベント減少--線維被膜


 高 血 圧

・ 二次性高血圧の基礎疾患  特に内分泌性高血圧を列記せよ(出題容易,重要)

・ dipperとnon-dipper 臓器障害との関連

・ J-curve現象と降圧目標値

・ 合併症のある場合の降圧目標値

・ 降圧薬の副作用

  ・ACE 阻害薬   アンギオテンシンII受容体拮抗薬ならなくなる副作用は何?

  ・ β遮断薬   禁忌の疾患 ただし,血管拡張性β遮断薬は別に考える

  ・ α遮断薬   ----は有名,尿失禁も忘れずに

  ・ Ca拮抗薬  短時間作用型の弊害は?

  ・ 利尿薬

 ・ 家庭血圧と診察時血圧の比較 正常値設定の相違  白衣高血圧、仮面高血圧

・ ACE阻害薬と腎血管性高血圧  両側狭窄には禁忌

・ 高血圧危機,高血圧性脳症,悪性高血圧の概念,用いる治療薬

 


先天奇形,心筋症他

・ 大血管転位の救命的姑息治療(小児科)

・ 先天性心疾患と短絡の必要性(小児科)

・ リウマチ熱の症状,侵され易い弁膜はどれとどれか

・ VSD と自然閉鎖

・ Roger雑音

・ Botallo管開存 連続性雑音

・ ASD   心室中隔奇異性運動,不完全右脚ブロック

 Fallot四徴の構成要素4つ (出題容易,重要) こういうのは特に試験に出しやすい/ この病気で見られる発作症状

・ Eisenmenger症候群の概念

・ 大動脈縮窄の特徴的身体所見

・ 感染性心内膜炎の基礎疾患,誘引,検査法(超音波 vege,血液培養),心雑音の変化,予防法(出題容易,重要)

・ 肥大型心筋症の症状,特徴的検査所見(超音波),遺伝形式(孤発例の割合)

・ 拡張型心筋症の症状,検査所見,β遮断薬による治療,手術法(移植以外も覚える--心筋切除)

・ タコつぼ心筋症

・ 特発性心筋症の死因,合併症--不整脈,心不全

・ 心不全 症状,β遮断薬,ACE阻害薬による治療,慢性心不全における強心薬による予後悪化についても調べる。 


不整脈

・ 心房細動の基礎疾患(Basedow病,僧帽弁狭窄),抗凝固療法を行なう理由とその合併症,抗凝固療法時に避けるべき食品(出題容易,重要)

・ 心房細動の治療の二つの立場 除細動と心拍数の管理/代表的治療薬一つずつ, 除細動の方法(薬物と電気的) 

・ 第一度房室ブロックとは?(出題容易,重要)

・ 第2度房室ブロックの二つの型の区別,刺激伝導系の病変部位,予後との関連(出題容易,重要)

・ 徐脈頻脈症候群の治療方法 徐脈性不整脈には----,頻脈性不整脈には-----

・ Sick Sinus Syndromeの概念

・ CASTの成績による不整脈治療の方針の変化,抗不整脈薬による催不整脈作用

・ 心室細動に移行しやすい危険な心室性期外収縮を列記/実際にはそんな単純ではないけど,一応教科書の記載に従って。(出題容易,重要)

・ 治療すべき不整脈とは?

・ 遺伝性QT延長症候群二つ, 難聴を伴なうのはどっち?

・ 期外収縮の誘引を列挙せよ

・ 運動誘発性期外収縮にはどの抗不整脈薬がよいか?--β遮断薬

・ WPW症候群の副伝導路の名称,特徴的心電図所見,起こしやすい不整脈,使用をさけるべき抗不整脈薬(Ca拮抗薬,ジギタリス)(出題容易,重要)

・ 発作性上室性頻拍の治療薬は=====と====拮抗薬

・ 心室性不整脈にしか適応がなく,上室性不整脈には用いない抗不整脈薬は?--リドカイン,メキシレチン(所謂Class Ib)

・ III群薬のアミオダロンの副作用は?

・ 致死的不整脈とは具体的に何を指すか--心室細動(最終兵器は植え込み型除細動器),心停止


 血 管 疾 患 

・ 解離性大動脈瘤の症状(疼痛の特徴は?),合併症,手術適応,解離部位による分類(出題容易,重要)

・ Marfan症候群の心血管病変

・ 脈なし病の症状--脈,血圧の左右差の他に何があるか,眼底は古典的記述とは異なり高血圧眼底の場合がある,腎血管性高血圧

・ 閉塞性動脈硬化症とBeurger病の比較

・  閉塞性動脈硬化症の治療 運動療法,薬物療法(使用薬剤)

・ Raynaud現象が見られやすい膠原病--SLE, PSS


その他

・ウイルス性心筋炎 診断,原因ウイルス,心筋梗塞との心電図所見比較

・心外膜炎の聴診所見

・収縮性心膜炎--心膜ノック音,装甲心,心膜切除,Dip and plateau(出題容易,重要)

・心不全とβ遮断薬、ACE阻害薬、アンギオテンシン受容体拮抗薬、アルドステロン拮抗薬